Quality(品質)、Usefulness(実用)、Amusement(娯楽)、Ethics(倫理)
の4つの軸でテレビ番組を採点するサイト”QUAE(クアエ)”
あなたの評価を加えて(QUAE)てみませんか?

集計結果

【2010年8月31日 テレビ番組採点・集計結果】

1.今回の面白ポイント
2.番組評価に参加してくださった方
3.ジャンル別番組比較
4.参加者から寄せられたその他のコメント
5.次回調査日について
6.番組別回答者数内訳
7.局別・番組別 集計結果


1.今回の面白ポイント


その1 バラエティの娯楽評価1・2・4位は、教養・芸術系
その2 紳助司会でも、評価はまちまち
その3 ニュースの新しい兆しか、BSフジの『プライムニュース』


2.番組評価に参加してくださった方

今回は8月31日(火)に調査が行われました。稀に見る猛暑の夏、夜になっても気温が30度をくだらない中、テレビでも見ようかと思った方も多いのではないでしょうか。

今回から武蔵大学のMMS研究会に加え、メディア総合研究所が協力してくださることになりました。また、評価締め切り直前の9月4日、フジテレビの『新・週刊フジテレビ批評』でもQUAEのことが紹介されました。
参加者総数は176人。性別内訳は、男性117人(66%)、女性59人(34%)で、前回とは逆に男性が多いサンプルでした。

年齢層は下の左のグラフに示されたとおり、比較的満遍なく行き渡っています。60歳代以上が多いように見えますが、2009年の総務省統計局の調査から10歳刻みの人口統計表を作ってみると下の右の表のようになります。60歳以上の人口は30%を越えていますので、著しく多いわけではありません。
テレビ局が番組のターゲットとしての視聴者の年代をF1,M2等に分類する際、50歳以上はひとくくりにしていますが、これからのテレビ視聴者に関する調査は、人数の多い中高年の差異をもっと意識すべきでしょう。制作者、編成者、広告主も同様の意識が求められます。

年代

職業については、ほぼ満遍なく行き渡り、会社員・公務員・教員等の時間的拘束の強い勤め人と、自営業・パート・主婦などの時間的柔軟性のある人、無職・学生などのしばりの少ない人たちが、ほどよく参加してくれています。

採点の入力・送信には、パソコンが91.4%、携帯電話が8.5%の割合で使われました。

↑ページトップへ


3.ジャンル別番組比較

 

3-1)バラエティの競合

今回の調査では、各局でバラエティ番組が競合しているのが顕著でした。前回報告の中で、バラエティ番組の特徴として、【1】番組構成が多様な要素から成り立っている、【2】出演者にお笑い芸人がふくまれる、【3】笑えるような楽しい雰囲気がある、としました。そして番組タイプとしては、トークショー、お笑い、クイズ、音楽、情報などが挙げられる、としておきました。今度の調査が行われた火曜日の夜はその定義に当てはまる番組がたくさんあります。ここでは、5人以上の人が評価してくれたバラエティ番組をとりあげて比較を行ってみましょう。

バラエティ系番組
 ※この4軸グラフは特徴のある4番組を比較しています

バラエティ番組なので、「娯楽」評価を中心に比較してみます。  
1位は『爆笑問題のニッポンの教養「はじまりはラブソング」』。この番組は、すべての分野で最高評価を得ています。太田光の物事に対する突っ込みは鋭くて、私たちが表面だけしか分かっていない事柄にどんどん迫ってくるところが面白いです。また、よく聞いていると、太田の暴走発言を元に戻す相方の田中のコメントがあってこそ、太田も安心して暴走できるところがあり、サポート役としての田中の力も大きいでしょう。『爆笑問題のニッポンの教養「はじまりはラブソング」』は知識層にもそうでない層にもファンがいる貴重な存在の教養系バラエティです。  

「娯楽」評価2位、といってもわずか0.01の差でほとんど1位と並ぶのは『カスペ!「青春アカペラ甲子園全国ハモネプリーグ」』。この番組は全国からアマチュアの重唱/合唱グループが参加して覇を競う大会です。全国大会は以前から特番で放送していますが、今回はいっそう技術力が上がっているような気がします。各グループがどんなに努力してここまで来たか、それを知るだけでも感動を呼びます。アカペラ(無伴奏で音声だけで歌う様式)には、楽器とは違う人声の響きの美しさと魅力があると言えましょう。これは音楽番組といえるのですが、そのジャンルに属する番組が他に少ないのと、司会者がお笑いのネプチューンなので、音楽系バラエティということでここに入れました。

さて、3位は、『踊る!さんま御殿!!』ですが、その前に、4位の『開運!なんでも鑑定団』について述べさせてください。『開運!なんでも鑑定団』は、「娯楽」評価こそ4位ですが、実用・倫理において2位につける好番組です。品物を金額に換算して評価する・・・それだけ聞くと即物的な品のない番組に聞こえますが、それを見事に覆して、むしろ上品な番組にさえしています。その秘密は何と言っても「企画」と「演出」の総合的な制作力にあると言えましょう。まず鑑定人たちが、古美術などに関して丁寧に時代背景や製作環境をつたえていることが美術史の教養につながり、品物鑑定の依頼人に入手経緯を聞くところが人間味をおび、それを金額にして発表するところにスリル感やゲーム感覚があり、最後に、良い品物だと金額は低くても「大事に使ってください」といって、ものを大切にする心を育む。このあたりが高く評価され、長く続いているものと思います。ここでの司会の島田紳助は上方芸人として、鑑定結果を金額に示す勘定高さと、品物の持つお金に代えられない価値、そして、鑑定依頼人の人間味をうまくさばいているといえるでしょう。

以上3番組は、バラエティ番組の中でも「教養」「芸術」などの特色あるもので、いわば「専門バラエティ」と言ったらよいでしょうか。大変、評価が高いのです。

では、ここから、一般の人がもっているイメージに近い典型的なバラエティ番組について説明をしていきましょう。

3位にもどって、『踊る!さんま御殿!!』は、もっとも典型的なバラエティ番組です。長年にわたって人気をほこる明石家さんまを中心にトークをするものですが、その軽いやりとりが好きな人には面白い。このトークで言えるのは、日本のトークショー・バラエティにはよくあるように、その内容がしばしば女性差別的であったり、人をバカにしたり、叩いたりすることが多いので、倫理評価は3.64と下から2番目です。この番組についてのコメントを調べてみたのですが、一つもありませんでした。コメントするほどではない、ということでしょうか。

5位『ロンドンハーツ』の評価は3.69、今回は女性タレントの運動会でした。女性タレントたちがそれなりに頑張るのはわかりますが、つくりに特に工夫は見られなかったのでそれに応じた評価ですが、人気芸人の司会のせいか一定のファンがいます。「とても面白い企画がたくさんで、声をあげて笑わせてもらっています。どこぞの世間は冷たいですが、気にせず、我が道を貫いてもらいたいし、これからも応援していきたいです。ロンハー、万歳!」(男 24)。「小さい子には向いてない番組だか、面白さ、話題性はある」(男 18)と、若い男性に人気があるようです。

6位『リンカーン』の題名の由来は、リンカーンの「人民の人民による人民のための政治」からとって、「芸人の芸人による芸人のための番組」ということ。ダウンタウン、さまぁ〜ず、雨上がり決死隊をはじめ芸人総出演ともいうべき番組です。ばかばかしくも面白いということで、次のようなコメントが付いています。「のんびりした感じでとても好きです。最近はさまぁ〜ずさんが特に好きで見てない番組はないぐらいです。リンカーンはホントに大丈夫かなと思うぐらいに豪華で、すごいと思います。ただ面白いときと、面白くないとまでは言わないけど、んーと思うときもあり、もったいないなと思う。この先、揃わないかもしれないぐらい豪華メンバーなので、これを活かした番組をこの先も見たいです」(男 20)。・・・というわけで、これも若い男性向けのものでしょう。

ここまでの「娯楽」順位3・5・6位は、推薦したくなるほど良くはありませんが、まあ、バラエティ番組はこんなものか、という感じで楽しめるもののようです。

問題は最後のひとつ、『紳助社長のプロデュース大作戦!』です。島田紳助が司会をし、芸能人がたくさん出てくる娯楽番組であるにも関わらず、なんと娯楽評価は1.91で、考えうる限りの最低の評価です。真面目一方の「ニュース番組」でさえ2.50以上取っているのに、ゴールデンのバラエティでこのありさまは一体何なのでしょう。そこで、コメントを見てみました。「最近の内容に乏しいバラエティ番組の典型のような内容だった。5〜10分ほどでチャンネルを変えた。芸人が叶姉妹をもてなすような内容だったようだが、見ていても何も得ることができない番組のように感じた」(女 33)につづいて、「島田紳介の自己満足的な番組で好きではない」(男 35)、「内輪だけで盛り上がってて何が面白いかわからない」(男 21)、などなど、良いコメントは一つもありませんでした。企画の面白さや必然性のないところに、ただ有名人だけをもってくるところが、視聴者に受け入れられなかったのではないでしょうか。島田紳助を出せばOKというものではなく、企画と演出の力が弱いとどうにもなりません。品質も実用も他番組と比較して著しく低い1.64です。QUAEお得意の4軸グラフでは、この番組だけひとり孤立して中の方に縮こまっています。

なお、人気の高い島田紳助ですが、若い男性からも女性からも違和感を持つ人がいるようです。「島田紳助の番組はつまらない。お仕着せの感動はうんざりする。ヘキサゴンも仲間はずれやいじめをしている感じがいやで見るのをやめた」(女 39)ほか、同様の意見が女性に多く、「紳助ばかりで見飽きた」(男 16)という、テレビ界全体の問題を指摘する人もいます。

以上のように、すべてのジャンルがバラエティ化している現状のテレビ番組の中で、詳しく見ると教養・芸術系の評価の高い番組もあれば、いかにも「バラエティ」といった気の置けないところを楽しむものもあります。そして、有名人をそろえただけで芸のない「勘違い番組」は著しく低い評価を受ける結果になるようです。バラエティを十把一絡げにせずに、番組ごとの評価をしていくことが大事です。


↑ページトップへ

3-2) ニュース・スポーツ系番組

ニュースに関しては、相変わらず『NHKニュース7』の評価が高く、その網羅性、効率的な伝え方が期待どおりという見方が強いです。「構成が基本的にぶれないので、落ち着いて視聴できる(奇をてらった演出などで驚かされることがない)」(男 24)、「その日1日の出来事(ニュース)を簡潔に30分間で知ることができるので、毎日必ず見るようにしている番組です。民放のニュース報道には、その局ごとの特色があり、それはそれでいろんな視点からニュースを見る機会ではあるのですが、コメンテーターなどの感情抜きに事実のみを淡々と伝えるNHKのニュースは事実を知り、自分はどう思うのかを考えるための材料を提供してくれる番組だと思います」(女 33)。というわけで、夕方7時はNHKニュース、と決めている家庭も多いのではないでしょうか。

ただし、今回のQUAE評価では同じNHKでも『ニュースウォッチ9』が娯楽性と品質性で得点が高いのです。 コメントにも「大越健介、青山祐子、キャスターコンビが非常に良い。大越キャスターのスポーツ全般、特に野球に関する話題は説得力がある。元東大のエース(?)であった見識か(???)」(男 71)というコメントがついています。が、それは放送時間の長さとも関連しており、「多くの出来事をコンパクトに伝える」7時のニュースと、「特定の事柄をつっこんで伝え、スポーツにも時間を使う」ものとの違いということができるでしょう。

『報道ステーション』は古館キャスターになってからは、昔の久米宏が司会していた『ニュースステーション』における軽みのある企画がなくなり、「怒り」が前面に出てきているので、娯楽性が弱まったのが評価に表れています。でも、これはニュース番組ですので、それはそれとして構わないことでしょう。 以上三つのニュース番組は、評価者が10名以上のものを取り上げました。

ニュース系番組
ニュース系番組


次に、評価者が2名なので統計や図表にはあえて示しませんが、注目株が出現しています。それはBSフジの『プライムニュース』です。この番組は「実用」評価が4.30を取り、他を引き離してトップになっています。倫理でも地上波の他ニュースと並んでトップ、娯楽と品質では中間に来ています。BS放送ですが、じわじわと評価を高めてきています。その理由は、2時間の放送枠を使って「じっくり話を聞く」からです。コメントには、「時局・政局にあったテーマを採り上げ、出演者発言の嫌みも無く、ほぼ毎日楽しみにしている番組です」(男 60)、「世の中で関心の高い問題の1つに焦点をあてて掘り下げて議論しているのが面白い」(女 34)と評価するものがついています。

地上波の多くの報道番組は、時間の制約もあってつっこみのない表面的なことに終始する場合が多いですし、『朝まで生テレビ』のようなものの場合は、自己顕示欲の強い人たちが脈絡なく発言する場面が見られます。この番組は本当によく聞きよく話すので、じわじわと評判が広がってきています。 来年7月には地上波のデジタル化が予定されていますが、そうなるとBSと地上波はリモコン上ではほぼ同じ条件となります。BSフジのこのニュース番組は、今後のBSの行き方としても注目されます。

今回は、スポーツでは目立つものはありませんでした。番組としては『すぽると』がありますが、2件の評価のみでした。BS日テレで『プロ野球巨人−ヤクルト』がありましたが、1件のみの評価でした。ちょっと前までスポーツはテレビに必須のコンテンツでしたが、現在はプロ野球の凋落をはじめとして、日常的に行われるリーグ戦のような国内スポーツ生中継はめっきり減りました。限定された視聴者の好みとして、今後は地上波からBSに移っていくのかもしれません。

BSには大人の鑑賞に耐える番組が多いと言われています。「バラエティについていけず、また、平日のゴールデン帯など、地上波がまったくどの局も見たいという番組がない時があり、その場合は、BS or CS、またはインターネットを見る」(女 43)、「BSやCSの視聴率狙いの無い番組に見ごたえのあるものが多い」(女 70)という声も来ています。

アナログからデジタルへの切り替えは、単に技術的な問題だけでなく、テレビ放送の内容にも影響を及ぼすことは必至です。

↑ページトップへ

3-3)ドラマ

この曜日のドラマは少なく、評価者が5名を超えたのは、2番組のみでした。 『ドラマ10  10年先も君に恋して(1)』は、いわゆるタイムスリップものの不思議な設定のドラマです。夜10時からの放送なのである程度絞った視聴者に向けたものでしょう。「出演者が好きで、話がわざとらしいが楽しかった」(女 70)というコメントが入っています。

それより1時間早くスタートする『ジョーカー 許されざる捜査官#8』も、ある意味で日常を超越した物語です。すなわち、昼間は普通の刑事ですが、夜は悪を懲らしめるために超法規的な荒業をするというものです。どちらも、虚構の面白さをねらったもので、それなりの評価を得ています。ドラマとして、日常逃避の楽しみを味わえるものかもしれません。「とても面白いです!やっぱり、堺 雅人さんがこういう役をやるとめっちゃ怖いドキドキ、ハラハラする!」(女 12)と、子供さんも楽しんでいます。

ドラマ
ドラマ


↑ページトップへ

4.参加者から寄せられたその他のコメント

4-1)バラエティ番組

『爆笑問題のニッポンの教養「はじまりはラブソング」』
・「素晴らしい。生物の求愛の歌などをめぐる言語の起源の考察から、感情と言語の関係をめぐってのメールなど、バーチャルなコミュニケーションについての議論、そしてそこから生(性)と死についての深遠な哲学的議論にいたる展開が、きわめてスリリングで、見ていてゆくりなくも興奮させられた。爆笑問題はもちろんだが、登場した学者のキャラクターもあずかって、ユーモアとシリアスのバランスがとてもよく、娯楽番組としても非常に質が高いと思う」(男 45)

・「爆笑問題が好きなので毎回楽しく見ています。難しいことを分かりやすく、面白く伝わってきます」(男 14)

・「知識人同士の対談ということで、視聴者から見てすぐには言葉の意味を取りづらい箇所があります」(女 18)

『カスペ!「青春アカペラ甲子園全国ハモネプリーグ」』
・「たまたま見ましたが、若い学生グループがコーラスを競い、打ち込んでいる姿がすがすがしく、楽しく拝見しました。夏の暑さや政治の憂鬱をふきとばしてくれて、良かった。」(男 71)。

・「定期的に放送され、やっていることは毎回同じでも、新鮮さを常に感じることができます。」(女 22)。

・「自分たちの歌唱力を最大限のばし、創造性を高めるために大変な努力をしてきた跡がわかり、感動する。司会者はネプチューンなのでお笑い系であり、ギャグを飛ばしながらやっているが、いやみではない。」(女 67)。

・「アイドルオーデション番組でもなく告知性もないので素直に見ることができてお気に入りの番組です。」(男 38)。

・「音楽関係の採点者の中に素人に近い様なタレントさんが居た」(男 16)。

・「とても面白かった。また見たいと思う。(でも)高校生や大学生など若者たちが練習を積み重ね素晴らしい演奏をしているのに、審査員にスザンヌや品川がいるのはおかしいと思う。せめて歌うことを職業にしている人たちで審査してもらいたい。花や冷やかしはいらないと思う」(女 39)。

『開運!なんでも鑑定団』
・「骨董その物についての価値だけでなく、作者について、その物の時代背景、出来るまでの動機、現在の所有者に至るまでの経緯、などなど興味深い。これは鑑定者を100%信用しているからだと思う。出来る事なら、目で見、手でさわりたいものだ」(女 70)。

・「今回の番組の内容を新聞で読んで特に興味を持ちました。やはり毎回見るのではないけれども、新聞他で内容に興味をもったら楽しみにしている番組のひとつです」(女 57)。

・「いつも楽しみにして見ています。出品された品物の画面を見て本物か自分で評価して、あたるとよろこんでおります。 そして、その品物の歴史的な背景とか評価が、とても勉強になります」(女 73)。

バラエティ番組一般
・「出演者の内輪話のような内容が多く、公共の電波で流すほどの内容なのか疑問に思います。ネットを使って誰もが情報発信できる時代だからこそ、テレビはもっと公共性に重点を置いた内容であって欲しいと思います」(女 33)。

・「もう【CMを挟んで結果を見せる】構成の組み方は時代が要求していません。これは古い時代の考え方を持った人の発想です。私の周りの人たち(20代〜60代)は、特にバラエティではCMが入るとチャンネルを変えています。私もそうです。一昔前はCM後に期待する意味はありましたが、いまは情報過多なのでチャンネル変えてもネットで調べれば良いになる。調べても分からない様であればもうその情報は不要となります。私も番組制作者の期待に反してバラエティは最後まで見たことがありません。たまに編集でCM前に結果を伝える番組があると最後まで鑑賞します。とにかくテレビはもはや化石です。変わりたいのなら、次の時代にも生きていたいのなら【変えるのは今です】」(男 44)


4−2)ニュース情報番組

・「ニュースについて、特に思いますが「民主党がどうだ」とか「自民党がどうだ」とか視聴者を「煽る」ように内容のニュースが多い気がします。ある意味、洗脳?とも思えることもあります。もう少し公平な立場で中立的な意見をどんどん流すような「民放」が増えるとうれしいですね」(男 39)。

・「報道は事実をそのまま伝えることが第一義的であり、恣意的であってはいけない。それゆえに、事実を伝えようとすればするほど、視聴者にとって不快な情報も伝えることになるのは仕方ないと言える。それを事実として受け止める視聴者であることも大事なことである。しかし、情報番組は伝えるに値する内容であるかの吟味をする際に、不快な情報でないかという点をも意識するべきであるが、不快とは何かという定義や指標がなければ判断はできないだろう。この点については、例示でも簡便な言葉でもかまわないので、番組コードとして制作者側が持つ必要があると考える。番組コードは時代によって変化するものだとの前提で、定期的に見直すことが必要だ。表現の自由の確保とは、基本的に受けての自由の確保のことである。伝える権利=知る権利を死守しようとする姿勢をとればとるほど、視聴者とのかい離が生まれ、公共性の確保された質の高い番組をつくることには結びつかない(女 43)。

・「ニュースはその局やキャスターの思想をいれるべきではないと思います。それを履き違えている番組が多すぎです。思想を操作したいのであれば最初から○○党応援番組とでも題してくれれば見ないし、その党が好きな人だけみればいい。特にここ3年ほどは現政府叩きが酷く、揚げ足取りや捏造が多く、見るに耐えられない報道が多かったです。現政府になってからは無理に応援しているような感があります。また外国人株主比率もきちんと公開し、20%を超えてはならないというのは19.9%なら良いというものではないはず。19.9%まできているなら改善するよう指摘するべき。日本のための放送なんだから外国人のイデオロギーも不必要です」(女 41)。

・「ニュース番組は、芸能ニュースになってしまった。【マスコミは絶対善】のような取材方法が気になる。取材者の意識が低く、聖職者の積もりでいるように見える。それらを見て喜んでいるのはテレビ製作会社など同業者だけでは? 例えば、押尾被告に関する【報告】(もはや報道はいらないが)はNHK以外のキー局では、すべて低脳芸能番組。これは報道ではない。視聴者は起こっている出来事の概要報告だけで良いはず。どこまで報道するつもりなのか。競争が加熱し探偵のような、私設警察のような状況になっているのは残念。知りたい人には芸能ニュース専用有料放送(おっ!いいアイデア!)を用意して、そちらで一日中鑑賞し自己満足していただければ良い(男 44)。


4−3)NHKの番組

・「従来のNHKは見ごたえのある地味な番組が多かったが、最近は視聴率狙いで民放と変わらずバラエティ化してきて騒々しく感じて、BSやCSのジャ−ナリズム番組を見ることが多い」(女 70)。

・「 娯楽もふくめて、近年のテレビ番組には知的な刺激を受けるものが稀少であり、そうした番組にこそ、そのぶん存在価値があると思う。「爆問学問」や「ETV特集」、BSの一部などにはまだかろうじて希望が持てるが、最近はNHK教育の教養番組などにも、無意味に視聴者に媚びるようなつくりのものが増え、辟易させられる。視聴者は民放にない硬派な知的刺激や、質の高い教養を求めてチャンネルを合わせるのである。少数でもそのようなニーズに応えることこそ、NHKやNHK教育の存在意義ではあるまいか。いや、少数とばかりもいえまい。コアな哲学論争が楽しくスリリングに繰り広げられる「ハーバード白熱教室」の日本での大人気ぶりを見れば、そのような潜在的視聴者は意外に多いことがわかる。視聴者を馬鹿にしてはいけない。そのような潜在的視聴者のポテンシャルを顕在化させることが、テレビが忘れている可能性を開くためにも必要だと思う」(男 45)。


4−4)視聴者のテレビの見方

・「日本テレビの24時間放送は、見ていないで批判はできないがあまりにくだらなそうでテレビ欄も見る気がしない。一日ノーTVデーとしている。NHKの’はやぶさ’報道にもこれもあまり見ていないで批判はできないががっかりしている。せっかく事業仕分けで無駄をはぶこうとしているのに、感動・感動の連発で予算を復活させてしまった。何百億円という金を医療・貧困などに使うべきと考えている。未来の子供たちの夢という表現はあまり多発してほしくない」(男 71)。

・「時間帯を変えるのはやめてほしい。確率で言えば70%くらい失敗していると思う。失敗というのは、時間帯が変わり見られなくなったり、時間が早くなったことで面白くなくなったりするという意味で、失敗が多い気がする。それで視聴率が下がれば番組が終わり、また他の番組がそこに来てまた面白くなくなり視聴率が悪くなったりする。ただの視聴者だから何もできない中で、勝手に時間帯が変わり好きな番組が見られなくなったり、なくなるのはとても悲しいです」(男 20)。

・「テレビと言ったらドラマですよね。わたしはバラエティ番組を見るよりドラマを見るほうが多いです。ドラマは週に9本見ます」(女 12)

4−5)番組編成全般

・「番組がどの局も同じになりやすい。例えば池上彰さんが人気になればどの局も池上さんの番組にするからつまらない」(男 18)。

・「クイズやランキングなど、バラエティ番組の内容が同じようなものが増えているように感じます。また、出演者もチャンネルや曜日が変わっても同じ型ばかり見ているような気がします。ドラマも漫画などを原作にしたものや、続編、似たような刑事・病院ものばかりで、独創性に欠けているように感じます」(女 22)。

・「最近は、バラエティ番組が多くて、ドラマが元気がないと感じる。尤も自分が仕事が忙しくなって連続ドラマを毎回見られなくなってきているせいもあるが。それを差し引いてもドラマがつまらないと思う。自分が共感できるものがなくなってきたのか、それとも毎回同じような役者ばかりのキャスティングで見せられることに嫌気がさしてきたのか。。。ドキュメンタリーも好きだが、深夜に重いテーマのものも見たくないので、番組表を見てもなかなかこれを見ようという気にならないこの頃である」(男 40)。

・「受け狙いの番組づくりで何が悪いと、お笑い旋風を巻き起こした局があったり、夏になると、ボランティア出演(実は相応のギャラが支払われているらしい)のタレントが奮闘してみせ、一昼夜かけて感動を盛り上げチャリティ募金総額を誇ったり、商業放送だからいろいろあっていいのだが、視聴者の思考を停止させてしまっては反社会行為となる。報道機関は大多数の世論づくりを目指してはいけない。隅っこでスネている少数の心情をフォローする心がけがほしい。実は教育現場では、多数のいい子には時々注視して少数のスネっ子に多くの時間を割く、というのが基本と言われていた」(男 70)。

・「最近は告知・宣伝番組が多すぎて「おいしい」しか言わない&言えない番組があふれかえっている。各局共にゴールデンタイムにその傾向が多いために少なからず、ウンザリしている」(男 38)。

・「報道の伝達者に正確な発音で言葉を話せる人が少なくなった。最近のテレビ番組は地方出身者だけで制作されているようなので、発音は致し方無しなのだろうが、聞いている側は標準語が話せない伝達者を笑っています。日本語では、単語が重なる熟語は単語と同じようにアクセントピークは1箇所しかありません。長いピーク・短いピーク色々ありますが、ピークは一つです。それが複数になると方言になります。このようなことが分かった上で伝達者になって欲しい。世に言う【アナウンサー・アナ・コメンテーター】はNHKの梅津アナウンサーの番組を良くかみ締めて聞いてみては。まあ、外国人では仕方ありませんが・・・」(男 44)。

・「Twitter連動などで、業界的に前進しようとしている姿は見られるが、視聴者の参加という意味では、ラジオに大きく穴を開けられていると思います」(男 24)。

↑ページトップへ

5.次回調査は10月31日(日)

次回は、10月31日(日)に行います。今回、参加できなかった方々、次回は是非よろしくお願いします。あなたのご参加で「QUAE」はもっと面白くなるでしょう。  

そして、今回ご参加の皆様、本当に有難うございました。また、よろしくお願いします。

↑ページトップへ


6.番組別回答者数内訳


開始時刻 番組名 回答件数
(176件中)
NHK総合 19:00 NHKニュース7 14
19:30 クローズアップ現代 13
20:00 NHK歌謡コンサート「過ぎゆく夏にこの歌を」 4
20:45 首都圏ニュース845 1
21:00 ニュースウォッチ9 9
22:00 ドラマ10 10年先も君に恋して(1) 5
22:55 爆笑問題のニッポンの教養「はじまりはラブソング」 5
NHK教育 18:55 すイエんサー「必ず失敗するお料理キッチン!オムライス」 1
20:00 福祉ネットワーク「僕が弟を撮った理由」 1
21:30 きれいの魔法「疲れ顔さよならメイク」 1
23:00 リトル・チャロ2〜英語に恋する物語〜「いつまでも待つよ」(2) 1
23:30 あしたをつかめ〜平成若者仕事図鑑 1
日本テレビ系列 19:00 火曜サプライズ 1
19:56 踊る!さんま御殿!! 6
20:54 まもなく!コレってアリですか? 1
21:00 コレってアリですか? 2
22:00 魔女たちの22時 2
22:54 NEWS ZERO 2
TBSテレビ系列 19:00 紳助社長のプロデュース大作戦! 9
19:56 お茶の水ハカセ 3
21:00 ザ・ミュージックアワー 1
21:54 ナニキル?天気予報 1
22:00 リンカーン 7
22:54 NEW23クロス 2
23:50 あらびき団 4
フジテレビ系列 19:00 カスペ!「青春アカペラ甲子園全国ハモネプリーグ」 16
20:54 FNNレインボー発・あすの天気 1
21:00 ジョーカー 許されざる捜査官#8 9
22:00 逃亡弁護士 1
23:30 LIVE2010ニュースJAPAN 1
23:55 すぽると! 2
テレビ朝日系列 20:00 たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学 3
21:00 ロンドンハーツ 7
21:54 報道ステーション 10
23:10 世界の車窓から 2
23:15 「ぷっ」すま 4
テレビ東京系列 20:54 開運!なんでも鑑定団 9
22:00 ガイアの夜明け "ゆとり世代"を鍛えろ! 5
23:00 ワールドビジネスサテライト  1
23:58 ネオスポーツ/ありえへん∞世界  1
その他 CS銀河 風林火山 1
BSフジ プライムニュース 2
NHK BS Hi ハイビジョン特集 黄泉の森・光の道・世界遺産 1
MXTV うる星やつら 1
BS日テレ プロ野球 巨人‐ヤクルト 1
MXTV 美味しんぼ 1

↑番組別トップへ
↑ページトップへ

 

7.局別・番組別 集計結果


NHK総合

開始時刻 番組名 品質 実用 倫理 娯楽 回答件数
19:00 NHKニュース7 3.19 3.77 4.69 2.57 14
19:30 クローズアップ現代 3.35 3.85 4.23 3.25 13
20:00 NHK歌謡コンサート「過ぎゆく夏にこの歌を」 3.45 2.45 4.75 3.60 4
20:45 首都圏ニュース845 3.20 3.80 4.60 2.00 1
21:00 ニュースウォッチ9 3.51 3.73 4.40 3.09 9
22:00 ドラマ10 10年先も君に恋して(1) 3.72 2.76 4.28 3.92 5
22:55 爆笑問題のニッポンの教養「はじまりはラブソング」 4.28 3.88 4.76 3.96 5

NHK総合

↑番組別トップへ



NHK教育

開始時刻 番組名 品質 実用 倫理 娯楽 回答件数
18:55 すイエんサー「必ず失敗するお料理キッチン!オムライス」 3.40 3.80 4.00 3.40 1
20:00 福祉ネットワーク「僕が弟を撮った理由」 2.80 3.00 4.60 2.20 1
21:30 きれいの魔法「疲れ顔さよならメイク」 3.60 2.80 5.00 3.80 1
23:00 リトル・チャロ2〜英語に恋する物語〜「いつまでも待つよ」(2) 5.00 4.60 5.00 4.60 1
23:30 あしたをつかめ〜平成若者仕事図鑑 4.00 3.80 5.00 3.40 1

NHK教育

↑番組別トップへ



日本テレビ系列

開始時刻 番組名 品質 実用 倫理 娯楽 回答件数
19:00 火曜サプライズ 3.40 3.80 5.00 3.80 1
19:56 踊る!さんま御殿!! 3.47 2.97 3.67 3.83 6
20:54 まもなく!コレってアリですか? 2.80 2.20 5.00 3.20 1
21:00 コレってアリですか? 4.40 3.10 4.80 4.30 2
22:00 魔女たちの22時 1.90 1.60 3.30 2.00 2
22:54 NEWS ZERO 3.60 4.00 3.30 3.50 2


日本テレビ系列

↑番組別トップへ



TBSテレビ系列

開始時刻 番組名 品質 実用 倫理 娯楽 回答件数
19:00 紳助社長のプロデュース大作戦! 1.64 1.64 3.09 1.91 9
19:56 お茶の水ハカセ 2.47 1.93 3.60 2.87 3
21:00 ザ・ミュージックアワー 4.60 4.20 5.00 5.00 1
21:54 ナニキル?天気予報 3.40 4.00 5.00 2.80 1
22:00 リンカーン 3.17 2.43 4.20 3.31 7
22:54 NEW23クロス 3.50 3.60 4.80 3.20 2
23:50 あらびき団 3.60 2.45 3.85 3.20 4

TBSテレビ系列

↑番組別トップへ



フジテレビ系列

開始時刻 番組名 品質 実用 倫理 娯楽 回答件数
19:00 カスペ!「青春アカペラ甲子園全国ハモネプリーグ」 3.58 2.94 4.55 3.95 16
20:54 FNNレインボー発・あすの天気 4.60 3.80 4.00 4.40 1
21:00 ジョーカー 許されざる捜査官#8 4.02 3.27 3.67 3.69 9
22:00 逃亡弁護士 5.00 5.00 5.00 5.00 1
23:30 LIVE2010ニュースJAPAN 3.00 3.80 4.00 2.00 1
23:55 すぽると! 3.30 3.40 4.70 3.50 2

フジテレビ系列

↑番組別トップへ



テレビ朝日系列

開始時刻 番組名 品質 実用 倫理 娯楽 回答件数
20:00 たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学 2.47 2.47 3.07 2.40 3
21:00 ロンドンハーツ 3.29 2.51 3.91 3.69 7
21:54 報道ステーション 2.98 3.54 4.02 2.70 10
23:10 世界の車窓から 4.10 3.20 5.00 3.20 2
23:15 「ぷっ」すま 3.60 3.35 4.30 3.85 4

テレビ朝日系列

↑番組別トップへ



テレビ東京系列

開始時刻 番組名 品質 実用 倫理 娯楽 回答件数
20:54 開運!なんでも鑑定団 3.47 3.62 4.58 3.73 9
22:00 ガイアの夜明け "ゆとり世代"を鍛えろ! 3.88 4.20 4.84 3.20 5
23:00 ワールドビジネスサテライト  3.60 3.80 4.40 3.80 1
23:58 ネオスポーツ/ありえへん∞世界  1.00 1.40 2.00 1.80 1

テレビ東京系列


↑番組別トップへ


その他 BS/CS/地方局などの番組

番組名 品質 実用 倫理 娯楽 回答件数
CS銀河 風林火山 4.60 2.40 5.00 2.80 1
BSフジ プライムニュース 3.20 4.30 4.80 2.80 2
NHK BS Hi ハイビジョン特集 黄泉の森・光の道・世界遺産 4.60 4.40 4.60 4.20 1
MXTV うる星やつら 4.00 2.80 5.00 3.80 1
BS日テレ プロ野球 巨人‐ヤクルト 4.20 4.40 5.00 4.20 1
MXTV 美味しんぼ 4.20 3.60 5.00 3.80 1

その他

↑番組別トップへ
↑ページトップへ